元引きこもりの宇宙論

生きるのが辛くて仕方なかった10年前の自分へのメッセージ。

人生はマラソンじゃない。

私は高校時代、人生をマラソンのようだと感じていた。

走り続けないと失格になってしまう。
走りたくもないのに気づいたら走っていて、でも走り方がわからない。
周りはきれいなフォームでどんどん先に行ってしまう。
なぜみんな走り方を知っているんだろう?
なぜ私だけ知らない?
止まったら失格だ。
焦り、不安、自己嫌悪。

 

結局、専門学校までをぎりぎり、無理矢理、卒業して就活もせず引きこもり、走るのをやめてしまった。
止まってしまった。
失格者だ・・・

 

けれど、私はずっとこうしたかった。

 

そもそも止まったら失格なんて勝手な思い込みでこの世にルールなんてひとつもない。
法律はあっても、極論破るのも自由だ。
この世をどうやって生きるかは自分次第。
ルールがあるとすれば、それをつくるのは自分自身だ。

 

とにかく辛くて立ち止まってしまったけれど、私は自分自身を発見して楽しく生きる準備をするために引きこもらなければならなかった。
いつ終わるともわからないけれど、いつかは終わりが来て、自分のペースで歩き出せるときがくるのだと、確信のようなものを感じていた。

 

ニート引きこもりというどん底と共に、とてつもない開放感が訪れた。