元引きこもりの宇宙論

生きるのが辛くて仕方なかった10年前の自分へのメッセージ。

"普通の人間"ってどこにいる?

私には人生で心に深く刻まれた言葉がいくつかある。

それは会話の中でふと相手が言ったことや、テレビできいた言葉やさまざまだけれど、ずっと心の奥にしまわれていて事あるごとにふっと浮かび上がってくる。
普段もの忘れが激しいのに言葉って不思議だ。

 

中学生くらいの時に、9歳上の姉に言われた。
「だからさ、普通って何なわけ?」

 

話の流れは全く思い出せないけれど私が、
「普通そうでしょ!」
て言った後の姉の切り返し。
グサっ、イラっ!

 

た、確かに普通、普通って私よく言うけど、普通が何なのか答えられない。。。

 

え、普通ってなんだ??

 

ずっと私は”普通になりたい””普通に生きたい”と思っていた。
それは自分がおかしな人間だと思っていたからで、毎日遅刻ばかりしていたり、人と楽しく話せなかったり、マイナス思考で自分に自信がなかったから。
消えた方がいいダメ人間と思っていた。

 

周りの人たちを”普通の人間”とひとまとめに見ていて、そのディテールを気にもしていなかった。
私も普通に生きられたら楽なのに…

 

今ならわかる、こんな簡単なこと。
この世に”普通の人間”なんていない。
知れば知るほど多様で個性的で完全に理解することなんて不可能な人たち。

 

そもそも普通という存在しない自分が作り出した概念の偽の自分になろうとしていた。

 

自分がどんな人間かもっと知って、それを受容し(肯定するでも否定するでもなく受容)伸ばしたいところは努力して、直したい部分はやらないよう努力する。
今の自分がダメだから否定して別の人間になろうとするのでなく、自分がなりたい自分をイメージして努力することが辛くならず生きられると最近感じている。

 

全ては自分次第で変わっていく。
”楽に”生きるための選択を日々積み重ねていく。